がんと向き合って

上野創 著、「がんと向き合って」を読んだ。

26歳の新聞記者だった著者が、突然睾丸に癌が発見され、
しかも肺に転移しているのが見つかった。

入院して即手術、抗ガン剤の副作用との闘い、
超大量投与療法による体力低下や鬱、
そして二度に渡る再発について、リアルに、
でも非常に読みやすいタッチで描かれている。

本の中に二度、本人の写真が出てくる。
一枚は入院当時恋人だった女性が、入院してすぐに結婚を決意、
外泊のときに二人で撮影したもの。
もう一枚は結婚式のもの。

癌が今ほどオープンでない時代、
しかも当事者とは思えない明るい表情に、余計心を打たれる。

著者は闘病の結果、三度目の再発を起こさずに行き抜く。
死に向き合うことで、余計に生について考えることになり、
幸せのハードルが下がった、という。

いずれは癌になるであろうと考えると、
こういった経験を知ることは心強い指標になってくれそうだ。
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by olga-tanake | 2010-04-07 13:12
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