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にっかつ

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「いたずらロリータ後ろからバージン」を見た。

仕事ではミスが多く恋人に捨てられた営業マンがごみ捨て場で人形を拾う。その人形が朝人間となっていて、恩返しをしたいと言ってくる。しかし恋人が戻ってきたり、人形が悪い団体(そうとしか言えない・・・)に売り飛ばされたりする。

1986年日活の制作であり、時代がモロに出ている作風。
人形が主人公のことを「ご主人様」と呼ぶあたりは、萌え系の先取りだと言えなくもない。
監督は「くりいむれもん」も撮影している人だそうだが、漫画的な手法が多い印象。

一番驚いたのは人形が職場に来てしまい、「ご主人様、セックスしよ!」と言った後に
職場の人間がまさに「ズコー!」という感じにこけてSEで「チャンチャン」と鳴るくだり。
本当にこういう風に表現している作品あるんだなあ。
# by olga-tanake | 2008-12-05 13:16

どこの地方の名前なんだろ

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映画「ハンコック」を見た。

怪力、空を飛べる、でも怒りやすく雑で口が悪いため嫌われているスーパーヒーロー、ハンコック。人のいいPRマンと出会い、きちんとしたかたちでのスーパーヒーローになるべく努力する。

こういう話だと思って見始めたのだけど、それは前半まで。後半からは意外な人物が正体を現し始める。

ハリウッドものにしては、長さが90分と短い。非常にテンポよく見られるが、あっさり終わりになってしまう印象。

普段の2時間超の映画は「もう少し短くていいのになー」と思うのに。わがままなもんです。
# by olga-tanake | 2008-10-29 16:26

三谷コウキ


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映画「マジックアワー」を見た。

街のボスの女と懇意になったホテルの支配人、ボスにばれて許すかわりに伝説の殺し屋を連れてくるように言われる。どうしても見つからない支配人は、街が映画っぽいことを逆手にとり、殺し屋役の俳優を仕立てることにする。

豪華な配役が関係なくなるくらいの三谷流ドタバタコメディ。バレるかバレないかのところの台詞まわしなどは、よく考えるものだと感心してしまう。最後の付け足し感も許せてしまうような脱力感はこの監督は上手だなあ。
# by olga-tanake | 2008-10-29 16:18

久々に本を読んだ

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小川洋子「寡黙な死骸 みだらな弔い」を読んだ。

短編集なのだが他の作品の内容が違うものに入り込んでいたり、
小説家の文章として引用されていたり。
どこか小さい街に紛れ込んで、色々な人の視点で出来事を眺めたような気分になる。
全体的にどこか厭世感というかひやりとするような、不思議な手触りがする文章。

本当に久々に本を読んだなあ。
文章に入り込むのに時間がかかってしまった。
# by olga-tanake | 2008-10-21 20:49

液晶絵画

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東京都写真美術館に「液晶絵画 Still/Motion」を見に行った。

映像(プロジェクション・液晶ディスプレイ含む)を主に取り扱った展覧会。
画像の森村泰昌が部屋ごとフェルメールに模したものや、ブラーのジャケットでおなじみのジュリアンオピーなどが参加。

自分的にはサムテイラーウッドに対してとても興味が沸いた。
ウサギの屍骸、そして静物が早回しの映像でどう腐敗していくかが流される。
しかし違う部屋ではマリアがキリストを癒しているものを模した短い映像が。
帰りに見た作品集ではパノラマで写した部屋の写真の中に、色々な人間模様が配置されている作品が印象に残った。
非常に強い印象を残す作品とは裏腹に、作家自身は非常にきりりとした顔立ちの女性。

こういった、心地よい裏切りがとても好きだ。
# by olga-tanake | 2008-10-10 20:23