チャールズ・ブコウスキー著 「町でいちばんの美女」を読んだ。 日雇いで稼いだ金はすぐにバーで使ってしまい、女の金を頼りに生きる。 そういったいわゆる駄目な男にまつわる話が満載。 タイトルになっている話は、とても短い話で、表現も短い言葉が多いが それだけに想像力をかきたて、深い時間感覚を味あわせてくれる。 詩人として活躍していた人だけに、こういったことができるのだろう。 美しい話もある反面、人間の醜さ、愚かさなども赤裸裸に描かれている。 実力主義そのものであるようなアメリカの輝かしい表面の裏には、 敗北にまみれ、生きる意義や希望などを失いきった人間がゴマンといる。 そういった人々は大衆から疎んじられ、嫌われながらも 自分のことを信じて生きている。 そこにブコウスキーが言うような人間らしさがあるのだろう。
by olga-tanake
| 2010-11-30 14:08
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ソウル、ファンク、ジャズを基盤としつつも、柔軟なスタイルで演奏するベーシスト。
ベーシストとしてだけではなく、VJ、トラックメーカー、デザイナーとして映像・ 現代美術・ダンスといった様々なジャンルを横断した活動を行っている。 全ての表現活動の壁を無くし、フラットに、自由に、複雑な結合を繰り返すことを目指している。 検索
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